死ぬ権利 安楽死を議論するパリの市民会議

▲映画監督ゴダールは、なぜ自死を選んだのか?

 

古代ギリシャでは、自らの生命の終了を自らの判断で決定する勇気ある行為として、自殺は賞賛されていました

武士の切腹と似た、名誉ある死だったのです

ソクラテスの最後は、裁判で死刑判決が出ていたとはいえ、アテネの外に退去すれば死刑判決は無効になるので、必ずしも死ぬ必要は無かったのです

友人たちの多くもソクラテスにアテネからの退去をすすめた

それでもソクラテスは死刑判決に従って毒を飲んだので、これは実質的には「自殺」です

日本では、京都ALS患者嘱託殺人事件で安楽死の是非に関する議論が盛り上がりそうになったのですが、犯人の山本直樹(→)が自分の父親を身勝手な理由で殺害していたことがバレて、安楽死議論もしぼんでしまいました

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4/2にパリで開かれた、安楽死の是非を議論する「市民会議」。

演壇に立った一人が

  「一定の条件のもとで『死への積極的援助』を

   認めることに賛成する人が多数派になりました」

と議論の結果を報告すると、会場には大きな拍手が鳴り響いた。

この市民会議は昨年9月、裏切者大統領マクロン(→)が設立を発表した。

年齢や居住地、学歴、職種など社会構成を反映するように調整した上で、電話番号による無作為抽出で184人の一般市民を選出。

参加者は毎週金曜日から日曜日の3日間の議論を9週間、計27日間にわたって続けた。

フランスでは2016年から終末期患者に延命治療を行わず、鎮静薬を投与して死に至るまでの苦痛を緩和する「消極的安楽死」が認められるようになった。

日本では「尊厳死」と呼ばれる措置だ。

しかし、オランダやベルギーとは異なり、医師が明確な患者の意思確認を前提に薬物を投与する積極的安楽死や、スイスで認められた自殺幇助(ほうじょ)は禁じられてきた。

 

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