彼は言った。
「リック、これはいまだかつて誰も見たことのないものだぞ!」
その通りだった。
中国コロナによる肺炎は、ニューヨーク市内の医療システムに重大な影響を及ぼしている。
通常、救急治療室(ER)に運ばれる患者は、 心臓麻痺や脳卒中といった重篤な状態から、軽度の裂傷、中毒症状、整形外科系のケガ、偏頭痛といった軽症までさまざまだ。
ところが、ベルビュー病院で10日間ボランティアをした期間中、 ERの患者はほとんどすべて中国コロナによる肺炎患者だったのだ。
私はシフト開始からわずか1時間の間に、2人の患者に挿管していた。
呼吸器系の症状がない患者でも中国コロナ性の肺炎を患っていた。
肩を刺された患者が来て、傷が肺に届いていないかを確認するためにレントゲンを撮った際、彼も肺炎だった。
転倒してケガをしたということでCTスキャンを撮った患者たちにも偶然、肺炎が見つかった。
原因不明で失神した高齢者、多くの糖尿病患者も中国コロナに感染していた。
そして次の事実が、私たちを心底驚かせた!
こうした患者たちの胸のレントゲンは、
肺炎が進んでいることを示しており、
飽和酸素レベルも正常以下であるにもかかわらず、
ほとんどが呼吸上の問題を訴えていなかったのだ。
いったいこれは、どういうことなのだろうか?