▲カミラ・ワリエワ(15)
冬季五輪の華である女子フィギュアスケートですが、暗い影が立ち込めています
検出された禁止薬物の量が非常に多くて、ワリエラ選手の健康が心配されるほどだそうですので、家族とコップを共用したとかの言い訳は、信ぴょう性が低いようです
背景にあるのは、ロシアの後進性
ロシアは白人国家ですし、音楽やバレエ、世界文学など文化面での貢献が大きいので、後進国というイメージは薄いのですが、経済的には非常に遅れています
あの広大な国土と豊富な資源、日本より多い1.44億人の人口にもかかわらず、GDPは日本の3分の1以下、韓国(人口5000万、国土は狭く資源に乏しい)よりも下なのです
実はロシア国民は、歴史上一度も、資本主義経済を経験したことが無い
帝政ロシアの農奴時代から、いきなり共産ロシア革命でしたから、自由競争経済への適応が今でもうまくいっていない
すでに江戸時代に、成熟した資本主義経済を経験し、世界で最初の先物取引所(大坂堂島の米市場)まで開設していた日本とは、その辺が大違いです
その結果、GDPが低迷して貧しいうえに、富の分配もうまくいかなくて、極端な貧富の差
政治家(プーチン、←)は、国民生活よりも領土に夢中で、周辺国への侵略準備に余念がない
貧しい国の「あるある」ですけど、親族の中に優秀な子供が出ると、一族がその子を応援して期待をかけまくる
その子が成功してお金を儲けたら、一族でスガろう(タカろう)という魂胆です
成功するまで期待して助けてやったんだから、成功したら分け前をよこせ!という感じで、当たり前な顔をして、当然のように分配を要求してくる
別に悪気も何も無い、貧しい社会では普通に見られる、ごく日常的な風景です
でも期待される子どもにしたら、大変なプレッシャー!
今回のケースでは、一族だけでなく、コーチや担当医師も「期待をかけまくる」仲間だった可能性が高い
期待をかけるだけではなくて、勝つためにはどんな手段を使っても、という感じで選手に薬物を飲ませたり、注射した疑いが濃厚です
ワリエワ選手本人が禁止薬物と知らずに摂取させられた可能性もあるし、仮に禁止薬物と知っていても、コーチや担当医師のアドバイスを拒否するのは不可能に近い
周囲のスタッフや一族の高まる期待と圧力の中で
15歳の少女に、そこまで要求するのは酷
というものでしょう
下の村主章枝さんのコメントが、すべてを物語っています
((((;゚д゚))))
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北京冬季五輪のフィギュアスケート女子に出場しているロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15、←)のドーピング問題。
陽性反応を示した禁止物質トリメタジジンを含めて、心臓疾患の治療に使用される薬物が計3種類検出されていたと米NYTが2/15に報じた。
ワリエワやロシアのフィギュア指導者に対する各国の論調は、厳しさを増している。
新たに判明した物質は、禁止薬物には指定されていない「ハイポキセン」と「L―カルニチン」で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提出された文書で明らかになったという。
米NYTは
「ワリエワは昨年12月に行われたドーピング検査で
心臓疾患の治療に使用される3つの薬物について陽性だった
その1つだけが禁止薬物だった」
と伝えた。
米NYTによると、L―カルニチンは脂肪をエネルギーに変える作用があり、経口摂取は認められているが、点滴や注射による大量摂取は禁止されている。
過去にはドーピングで問題になったこともあり、2019年に陸上長距離コーチのアルベルト・サラザールが選手に点滴を行ったとして、4年間の資格停止処分になった事例もある。
また、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提出文書によると、ワリエワはドーピング検査時に、あらかじめ3つの薬物の使用を宣誓し登録していたという。
登録されていたのは、L―カルニチン、ハイポキセンと、ビタミンサプリメントの「スプライディン」だった。
禁止薬物のトリメタジジンは、もちろん登録されていない。
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元フィギュアスケート選手の村主章枝(←)が2/17、フジテレビ「バイキングMORE」に出演し、ワリエラのドーピング問題について語った。
村主章枝は現役時代、ドーピング検査に備えて、口にするものについては非常に神経を使ったといい
「ファンの方にいただいたお菓子も食べなかった」
ほどだという。
多くのトップアスリートはそれほど気遣っている中、ワリエワが周りに勧められたものを気軽に口にするかどうかが疑問だが、ロシアで競技の勉強していた村主章枝の経験から
「ロシアの15歳くらいの選手はそれこそ、
学校とリンクの往復しかしていなくて、
信頼できるのはコーチくらいしかいない。
なので、例えばコーチから『これを飲みなさい』
と言われたら、飲むでしょう」
と私見を述べた。
さらにロシアがこれほどドーピングがまん延している要因の一つとして村主章枝は指導方法の違いをあげた
「例えば日本は才能を伸ばすための育成型。
ロシアは選抜型と言われる。
ロシアは強くなければ残れない。
結果重視の育成方法というのもある」
と指摘。
生き残るために、どんな手段を使っても…という土壌があるとした。
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