感染拡大には いろいろな要因があると思いますが
今のところ日本の中国コロナ対策は
割とうまくいっているようですね (^_^;)
新型コロナウイルスの国内感染状況は「引き続き持ちこたえている」というのが政府の専門家会議の分析だ。
奮闘が続く日本の医療現場では、PCR検査を感染者と接触して症状がある人や肺炎患者などに絞っているが、肺炎患者の発見にはコンピューター断層撮影装置(CT)も活用されている。
日本が普及率世界一の「CT大国」であることが奏功している面もあるようだ。
都市部ではオーバーシュート(爆発的患者急増)の懸念はあり、事態は予断を許さないが、現状では一斉休校・イベント自粛や国民の衛生意識の高さ、医療関係者の尽力で死者数は中国や韓国、米国、イタリア、フランスなどに比べると少ない。
国内での感染確認例で目立つのが、CT検査で肺炎の所見が認められた後に、PCR検査で陽性となる例だ。
山梨県内の60代男性のケースでは、PCR検査で陰性だったが、その後、CT検査で肺炎の所見が見られ、6日の再検査で陽性と確認された。
東京都内在勤の60代男性もCT検査ののち、別の医療機関に運ばれ入院となった。
経済協力開発機構(OECD)の統計によると、人口100万人当たりのCTの台数で、日本は2017年に111・49台と加盟国中最多だ。
「人口当たりのCTの台数は日本が世界一多く、
がんや救急疾患など広い領域で日常診療に使用される。
肺炎の病態をみる上でも広く使用されている」
と指摘するのは、近畿大学病院放射線診断科部長の石井一成主任教授だ。
肺炎の診断にも一定の有効性を発揮する。
石井氏は
「肺炎の症状があってCTを撮ると、画像で表される所見から
一般的には細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、嚥下(えんげ)性肺炎など
大まかな種類を見分けることができる」
と解説する。
とはいえCTだけで新型肺炎かどうか診断できるわけではないという。
「CTによる所見でウイルス性肺炎を疑うことまではできるが、
コロナウイルスとの断定はできない。
肺炎の症状がなければCTでは映らないことが多く、
ごく早期の段階では役に立たないこともある」
(石井氏)
安易な使用は、医療態勢にとってもデメリットもある。
「新型コロナウイルス感染者の検査を行う場合、
医療従事者の防御や検査後の装置の消毒も必要になる。
他の疾患でCT検査が必要な患者もいるので、
とりあえずCTを使うという考えはよくない」
と石井氏は指摘した。