イスラエルには強力な対外諜報機関「モサド」がある
その元長官だったエフライム・ハレビ(→)は
「イスラム組織ハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃は
全くの想定外だった」
「何が起きていたのか、
われわれは全く気付いていなかった」
と述べた。
ハレビはインタビューの中で、
「ハマスが発射したミサイルは24時間以内に3000発を超えた」
「これは我々の想像を超えている。
ハマスがこれほど大量のミサイルを持っているとは知らなかった。
これほどの威力があるとも想定していなかった」
「残念ながら作戦としては大成功。良く調整されていた」
「ミサイル攻撃に使われたロケット弾は
海上ルートで密輸入され、ガザ地区内で製造された」
との見方を示した。
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モサドは「世界最強の諜報機関」と呼ばれている
これほどの奇襲攻撃には、事前に大規模かつ周到な準備が必要だったはずだ
【なぞ1】本当にモサドは、何も気付いていなかったのか?
ユダヤ社会には「全員賛成の決定は無効」という伝統があり、少数異見を大切にする
そのせいか、イスラエル政界には多数の政党が乱立しており、政権は常に不安定な連立与党になり、国が一本にまとまることは少ない
首相ベンヤミン・ネタニヤフ(→)に対する支持率は、今回の奇襲攻撃を受けて、いま急上昇していることだろう
奇襲攻撃と言うと、日本海軍による真珠湾攻撃が世界史的には有名だ
このときの米国大統領フランクリン・ルーズベルトが、事前に奇襲攻撃を知っていたと主張する歴史家も多い
今回の奇襲攻撃で、ハマスはいきなり5000発のロケット弾をイスラエルに撃ち込んだ
【なぞ2】これらの大量兵器を、ハマスはどこから入手したのか?
いまNATOを中心に大量の兵器が、ウクライナへの支援に送られているが、そのかなりの量が行方不明になっている
ウクライナは、中国ほどではないが、かなりひどいワイロ国家で、兵器の横流しは日常茶飯事と言われている
ウクライナの戦場からガザ地区までは、
ドニエプル川→黒海→地中海
を経由すれば、さほどの距離ではないし、ガザ地区は地中海に面している
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