元KGBスパイのプーチンにとって
暗殺なんて朝飯前? ((((;゚д゚))))
2015年2月27日、モスクワの中心街。
クレムリンに近い橋のうえ。
ウクライナ美人のファッション・モデル(→)と手をつないで歩いていた男。
彼は突然、後ろから六発の銃撃を受けて死亡した。
撃たれたのはボリス・ネムツォフ(←)
エリツィン政権で第一副首相をつとめた。
彼はウクライナの政治にも深く関与していた。
そしてネムツォフはプーチン最大の政敵であった。
プーチンはただちに「全力を挙げて犯人を追及する」とした。
かれは政治以外にも有能で、エネルギッシュだった。
豪華別荘を保有していたうえビジネスでも成功したとされた。
女性関係が激しく、正妻との間に一女、愛人ふたりに、三人の庶子。
ロシア政界の有力者、若く、長身のイケメンで大富豪。
暗殺後、ロシア各地で追悼集会が開催された。
・・・・・ あれから五年がたった。
一昨日5/6、ロシアの大富豪ドミトリー・ボソフ(→)が拳銃で「自殺」した(一応「自殺」ということになっている)。
フォーブスの財閥ランキングの常連で、資産は11億ドル。
何が彼を「自殺」に追い込んだのか?
本当に自殺なのか?
1997年にクラスノヤルスクのアルミ工場の共同経営者となったボゾフは、2000年のアルミ戦争を経て「アルテック社」を立ち上げ、ガスと石炭企業も傘下に収めた。
一時はプーチンが立ち上げたホッケーチームの胴元でもあり、政権との密接度が見られたが、不法な石炭採掘で、FSBの内偵捜査を受けていた(英文プラウダ、5月7日)。
奇々怪々。
終身皇帝を目指すプーチンに逆らうと、どうなることやら。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より