「1890年1⽉25⽇、ユダヤ学研究協会の年次総会における講演」と副題されてます
今から130年前、場所はフランス
著者(ユダヤ学者)が、ユダヤ人聴衆に向かって、ユダヤ人に対する偏見や作り話を列挙し、反論しています
ことさら目新しい話はないのですが、異端裁判(異端審問)がようやく終了し、とりあえず生きたまま火あぶりにされる危険が遠のいたばかりのヨーロッパのユダヤ人社会の雰囲気が伝わってきます
この半世紀後には、ナチスドイツによるユダヤ人狩りが始まり、異端裁判とは比較にならない数のユダヤ人が虐殺されます
今また世界は、中国コロナや不景気による社会不安が巻き起こっています
キリスト教徒が不安とイライラに駆られると、極端な宗教的不寛容が復活し、他宗教や多民族に対する攻撃性が高まり、悲劇が繰り返されるかもしれません
欧米では、アジア系に対する暴力事件も多発していますから、日本人が攻撃のターゲットになる可能性も排除できません
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