▲爆発炎上するウクライナの首都キーウの中心部
ウクライナの首都キーウの中心部で10月10日、複数の爆発音があり、ウクライナ内務省は死者8人と明らかにしました。
キーウのクリチコ市長は10月10日午前8時半、日本時間の午後2時半、
「市内の中心部で、
2つの地区で爆発があった」
と明らかにしました。
そのうちの1つは、大統領府から1キロほどしか離れていない地区です。
ウクライナ大統領ゼレンスキー(→)は、現地時間10月10日午前11時(日本時間午後5時)ごろ、自身のSNSに新たな動画を投稿し、
「私たちの敵(ロシア)は、テロリストだ。
何十発ものミサイルや自爆ドローンが使われている。
私達の敵(ロシア)の標的は2つある。
1つ目は全国のエネルギーインフラだ。
私たちにパニックや混乱を引き起こそうとしている。
2つ目は市民だ。なるべく多くの市民を殺害するため、
こうした時刻と攻撃目標をわざと選んだ」
と述べ、ロシア側を強く非難しました。
一方、ドイツでは10月8日、鉄道通信システムのトラブルで列車が数時間にわたって運行不能になりました。
ドイツ政府は、通信ケーブルを意図的に切断したことによる破壊工作との見方を示しました。
ドイツ鉄道会社では10ガッツ8日、ドイツ北部を中心に3時間にわたって、多くの長距離列車などが運行不能になりました。
ドイツ鉄道会社は、通信ケーブルの損傷が原因だと発表し、ウィッシング運輸・デジタル相は会見で、ケーブルが2か所で意図的に切断されているとして、破壊工作によるものとの見方を示しました。
ドイツでは、先月下旬にロシアとの間の海底天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」のガス漏れ(→)が起きました。
破壊工作によるものと見られています。
ヨーロッパの重要インフラが、ロシアによる破壊工作で狙われるおそれがあるとして、警戒感が広がっています。
▲青いエリアは、ウクライナ軍が奪回した