▲独裁者ロバート・ムガベ
世界にはまだ中国や北朝鮮のような暗黒独裁国家がいっぱいある
残酷な独裁者がやりたい放題、自国を「地上の地獄」にして、人々に塗炭の苦しみを味あわせている
「地上の地獄」というのも変な表現で、地獄とは「地面の下(地中)にある監獄」が原義のはずだが、それを実在する地上の国家の中に現出させている
そんな暗黒独裁国家の背後には、たいていチャイナチス中国共産党が暗躍していて、独裁者を裏から支え、その国の天然資源などから得られる富を、独裁者と中国人が山分けしている
国家に一体感が無く、国内がバラバラだと、自分や自分の仲間以外はどうでもいい存在になり、どんな残酷なことでも平気でするようになる
今の中国でも、共産党員以外は虫けらのように扱われている
日本だって明治維新までは、「長州人」「薩摩人」「会津人」などという意識はあっても、「日本人」「日本国民」という意識は弱かった
だから明治政府は、かろうじて残っていた天皇を利用し、「日本国民」としての意識を高め、国家の統合を果たそうとした
国家がバラバラだと内乱が発生し、そこを列強諸国に付け込まれて植民地になってしまう!という差し迫った危機意識が、当時の明治政府にあったからだ
内乱は、外国との戦争よりも残酷で悲惨だ
複数の外国勢力が内乱に介入すると、国内で代理戦争という、さらに悲惨な内乱になる
ベトナム戦争や朝鮮戦争がまさにそれだ
日本に天皇制が無ければ、第二次大戦の敗戦時に日本は、今の朝鮮半島のように二つの国に分裂していた可能性が高い(←)
そうなると、朝鮮戦争の代わりに、北日本と南日本(東日本と西日本)の間で「日本戦争」が起きていたかもしれない
もともと日本列島は南北(東西)に長いので地域差が大きく、今でも関東と関西では言語や食べ物、風俗習慣など、いろいろ違っている
だから天皇制が無ければ、分裂しやすい国かもしれない
日本も500年前に国家がバラバラになって内乱(戦国時代)になったが、それよりさらに1000年以上も前に、同じような内乱状態(倭国の大乱)になった
有名な魏志倭人伝(↓)に
「倭國亂 相攻伐歴年」
(倭国は乱れ、何十年も戦争状態だった)
と記録されている
その悲惨な体験から、争っていた各勢力(当時は「クニ」と呼んでいたらしい)は停戦協定を結び、共通の女王(卑弥呼)を立てて内乱を収束させた
倭国の大乱という内乱の、壮絶な苦悩の記憶が、古代天皇制成立の背景にある
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▲魏志倭人伝
独裁者ロバート・ムガベの国だったジンバブエ(←)。
中国がその選挙を支え、そろいのシャツやポスター印刷も引き受けた。
人民元はジンバブエの「法定通貨」だった。
不正投票も反対派虐殺もなんのその。
ムガベがジンバブエを破産させ、人民を奈落の底へ突き落とし、欧米はムガベ夫妻の入国を禁止した。
ムガベ夫人(→)には浪費癖や暴力癖があって、スキャンダルのデパート。
娘は偽名で香港へ留学(これも中国の斡旋か)。
頻繁に香港へ「買い出し」に出かけ、ブランド品を買いあさった。
ムガベは法学博士、経済学博士だったのだが。
2017年、ムガベはクーデターで追われ、最後はシンガポールで入院、そこで死んだ。
それでもジンバブエのインフレは収まらず、人類史上まれな年300%という猛烈ハイパー・インフレ。
過去に4回も「新札」と切り替えたが、そのたびに通貨単位は増えつづけ、ちなみに現在は
500億ジンバブエ・ドル
(50,000,000,000Zドル)で食パン二切れ
右の写真は、100兆ジンバブエ・ドル紙幣。
ゼロの数が天文学的で、アタマが混乱しそう。
街には両替、そして闇ドルの世界。
平均年収が260米ドル(3万5000円)。
鉱山、ダイヤモンド、宝石類しか産業はなく、農業も振るわず、都市は荒廃している。
ジンバブエ政府は、インフレ対策のため金貨(→)の発行を発表した。
最初に4475枚を発行したが、ドルでしか買えず、また金価格は1オンス1800米ドル以上だ。
つまり庶民とは無縁の通貨である。
誰のため、何のため、庶民が使えない金貨なのかと不満が固まっている。
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通貨には大ざっぱに分けると3種類あります
基軸通貨:世界中で通用するお金 (例)米ドル、欧州ユーロ、日本円など。特に米ドルの通用力はダントツ
普通の通貨:自国内だけで通用するお金 (例)タイバーツ、韓国ウォン、フィリピンペソなど
混乱した通貨:自国内でも余り通用しないお金 (例)ジンバブエ・ドル
(^_^;)