▲独裁者・金正恩(39)と娘のキム・ジュエ(9)
どこの家庭にもありそうな家族騒動ですが、小国とはいえ核ミサイル保有国の後継者争いですから、国際政治ネタになります
北朝鮮の独裁者・金正恩(キム・ジョンウン)の母は、すでに亡くなっているので、定番の嫁姑争いはありません
替わって小姑と嫁の争いです
小姑(金正恩の妹の金与正、→)がおとなしくしていれば問題はないのですが、これがまったくおとなしくなくて、金正恩に次ぐ北朝鮮ナンバー2として非常に目立った言動をしているので、金正恩の妻(李雪主)としては心中おだやかでない
金正恩には子供が3人いるとされていますが、今回デビューした娘のキム・ジュエ以外は謎に包まれている
長子は男の子らしいのですが、父親が娘を溺愛するのはよくあることで、その勢いで娘を後継者に指名する可能性もある
金正恩の妹の金与正にも子供がいるらしいのですが、これがまったく闇の中
もしいるのなら、我が子を跡継ぎにするために自分が金正恩の後継者になるという強烈な動機が生じることになり、そのことに金正恩の妻の李雪主が不安を感じるのは当然です
跡目争いの混乱が国家の分裂につながることもあります
フランク王国は跡目争いが原因で分裂し(843~870年)、分裂後の各国が現在のフランス、イタリア、ドイツになりました
この跡目争いが無ければ、その後の世界史はまるで違ったものになっていたでしょう
日本でも戦国時代までは、兄弟で跡目争いをしての殺し合いなど珍しくもなかった
そのことが幕藩体制維持のマイナスになると考えた徳川家康が長男相続を制度化し、それが下々まで及んで第二次大戦が終わるまで、日本では長男相続が当然とされてきました
長男が資産を独占相続したために次男以下が相続ゼロで貧困化し、結婚も出来ずに長男の家に居候(いそうろう)する下男(家庭内奴隷)となる悲劇も多かったようです
現在でも、長男を「アニ」、次男以下を「オジ」と呼んで、身分の違いをハッキリと呼び分けている地方もあります
朝鮮半島にはそのような長男相続の習慣が無いし、金正恩は三男で後継者になりました
北朝鮮の金王朝の出自や後継者選び、日本との関りには、非常に謎が多くてミステリアスです
初代独裁者の金日成は、どこの馬の骨とも分からぬチンピラだったようですし、2代目独裁者の金正日は日本人だったという説まであります
金正恩の母親(金正日の妻)は元在日朝鮮人で、寿司が好物だったので、彼女の生存中は日本人の寿司職人を雇っていたとも言われています
北朝鮮では狂ったように反日を叫んでいるのに、初代金日成と2代目金正日の名前に、日本の「日」が入っているのはなぜでしょうか?
韓国でも狂ったように反日しているが、コロナで日本への入国が解禁になったとたんに、狂ったように日本旅行に出かけるのはなぜでしょうか?
あの半島に人たちの精神構造には、日本人には理解しがたいものがありますね
(^_^;)
北朝鮮の独裁者・金正恩(キム・ジョンウン)が先日、公式行事に娘のキム・ジュエを帯同させたことについて
「妹の金与正(キム・ヨジョン、35)の勢いを懸念する、
妻の李雪主(リ・ソルジュ、33、←)を安心させるため」
の行動だったとの専門家の見方が、英国日刊紙タイムズによって1月27日に報じられた。
金与正(妹)が公式行事に何度も登場してその地位を誇示しているため、後継者選びを心配してきた李雪主(妻)が不安を感じた。
そのため金正恩が、妻を安心させるため娘を同行させたというのだ。
韓国戦略文化研究センター院長のチェ・ジンウクはタイムズの取材に
「金与正(妹)は影響力が強く野望もあって攻撃的だ」
「李雪主(妻)がそれをよく思わないので、金正恩が娘のジュエを公開した」
「金正恩の後継者が女性になる可能性も排除できないが、
息子になる可能性の方がもっと大きい」
「息子を連れて出ていれば彼が後継者という事実が明確になり、
金与正(妹)は苦痛を感じただろう」
との見方を示した。
韓国軍事問題研究院のキム・ヨルス安保戦略室長も
「李雪主(妻)は、金与正(妹)に対して不安を感じている」
「朝鮮時代の宮中での暗闘を見ているようだ」
「朝鮮宮中の歴史を見てもそうだが、自分の子供が王にならない場合は
その瞬間に廃棄(処刑)されてしまう。
そういう見方をすれば、李雪主(妻)の不安は当然あり得る」
「金与正(妹)がおとなしくしていれば問題ないが
金与正(妹)がさまざまな分野で声を出しているので、
李雪主(妻)の不安感が作動したのだろう」
との見方も示した。
英国日刊紙テレグラフは、金正恩(39)について
「中年の危機を迎えている」
「金正恩は酒を飲み、泣き、孤独に苦しんでいる」
「健康不安に加え体制維持のプレッシャー
まで感じている独裁者も、40歳にもなれば、
今とは違った壁にぶつかるかもしれない」
と予想した。
私は経営コンサルタントをしていたので、多くの経営者にも会ったし、一緒に二人で酒を酌み交わすような機会も少なくなかった
それで感じるのは、ワンマン創業経営者の孤独だ
人の上に立つというのは、人を耐えがたいほど孤独にする
仲良しムードの民主主義経営では、創業などできない
ゼロからの創業には、ワンマン創業経営者の強烈なリーダーシップ(独裁、カリスマ性)が必要なのだ
2代目3代目経営者なら組織が軌道に乗っているので普通の人物でも務まるが、初代の創業経営者には並外れた能力が必要だ
しかし創業して間もない企業には信用も認知度も乏しく、まだ優秀な人材がそろっていない
自分と部下との間にすさまじい能力ギャップが生じる
創業経営者の言っていることの真意を、部下が理解できない状態になる
これが創業経営者を、耐えがたいほど孤独にする
ヒキコモリの孤独とは異質な、非常にハイレベルな孤独だ
周囲にはお世辞やおべっかを言うイエスマンがいるが、そんなもので孤独感は癒やされない
経営者と一国の独裁者では状況も違うと思うが、いま金正恩や習近平、プーチンは、どんな孤独感を味わっているのだろうか?
(^_^;)