ガザ戦争 最大のなぞ

▲ガザ地区の爆撃された現場 かなり凄惨な場面が含まれます

 

昨日の当ブログで「ガザ戦争 2つのなぞ」として

【なぞ1】本当にモサドは、何も気付いていなかったのか?

【なぞ2】これらの大量兵器を、ハマスはどこから入手したのか?

をあげましたが、実はこれは戦術レベルで、もっと大きな戦略レベルの疑問として

【なぞ3】ハマスはなぜ、これほど無茶な戦争を仕掛けたのか?

というのがあります

人類の歴史は戦争の歴史ですが、そこには大まかな原理原則があり、

【戦争の鉄則1】負ける戦争をしない(自分からは始めない)

というのがお約束で、基本的に戦争は、強い側から起こすものです!

日本人の中には、これを「戦争をしない」と勘違いして、憲法九条を念仏のように唱えて不戦を叫んでいれば、平和がタダで手に入ると考えている平和ボケ老人もいます

そんなものには関係なく、攻めて有利と判断したら、敵は即座に攻め込んで来ます

次に、自国単独では対抗できない敵には、次の鉄則で当たります

【戦争の鉄則2】強い敵には、降伏するか、同盟国と共に対抗する

イタリア人などは降伏が上手で、負けそうになったらさっさと降伏して、戦争が終わったら最初から戦勝国の側にいたような顔をしています(日本人はマジメ過ぎます)

日本は戦後、米国との同盟を基軸に国際外交を展開し、中国や北朝鮮のような地獄(共産国)になるのを免れました

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さらに自国の運命を一国(米国)だけに依存することは危険ですので、安倍ちゃん(→)が中心になって、QUAD(日米豪印)や経済同盟TPPを推進しました

これほどの国際政治力を持った日本の首相は戦後初めてと言ってよく、安倍ちゃん亡きあと、これに匹敵する政治家の登場は数十年先になるかもしれません

私が生きているうちは、もう無理だろうと覚悟しています

岸田なんかお話にもなりませんし、河野太郎も英語力を得意そうにひけらかしてますが、パフォーマンスだけの目立ちたがり屋のチンピラに見えます

日本の真珠湾攻撃は、上の2つの鉄則を両方とも無視しました

当時の武器生産力で日本の数倍(数十倍?)だった米国に奇襲攻撃をかけ、負けそうになってもなかなか降伏せず、一億玉砕などと「精神論ごっこ」をして無駄な死者を増やしました

そこで冒頭の「なぞ3」(ハマスはなぜ、これほど無茶な戦争を仕掛けたのか?)に戻ると、今回のハマスの攻撃は、弱い側から戦争を仕掛けており、戦争の鉄則1に反しています

イスラエルは人口比でガザ地区の4倍以上、全世界のユダヤ人とパレスチナ人の人口比でも3倍程度

しかもイスラエルはかなり裕福な国で、武器生産力も超一流、背後には米国もいる

対するガザ地区は貧困エリアで、食料も電力も燃料もイスラエルが頼り、まだ開戦3日なのにガザ全土で停電になり、すでに食料不足が問題化しています

それでも以前のように、一部のパレスチナ急進派(チンピラ)が「一時的な爽快感」を求めて、イスラエルからの「いつもの報復」を覚悟して単発テロを起こすのは、まあ損得抜きの心情的になら理解出来ないこともない

しかし今回の大規模攻撃(アクサの洪水)は、そんなレベルをはるかに超えて、パレスチナ人全体とイスラエル国家の全面戦争(ガザ戦争)を始めている

これではイスラエルだって、「いつもの報復」で済ませる訳にはいかない

今のところ、パレスチナ側に勝ち目は1%も無いように見えます

アラブ諸国はもちろん、イランだって最後まで本気でパレスチナを応援するとは思えない

私が何か見落としているのかと情報を探しているのですが、今のところ見当たりません

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